#015 埼玉県保護司会連合会

犯罪や非行によって処分を受けた人たちへの支援の仕組みを”更生保護”と言います。その内容は、仮釈放、保護観察、生活環境の調整、更生緊急保護、犯罪予防活動が主なものです。出所者等への社会復帰サポートであり、再犯防止活動でもあります。
では、どのような人たちや組織が更生保護を支えているのでしょうか。

25地区の保護司会が活動
保護観察、生活環境の調整などは、専門的知識を備えた法務省の保護観察官と、民間ボランティアの保護司が協働しています。保護観察は、まずは保護観察官が本人と面接し、保護司へ担当を依頼することでスタートします。

埼玉県の保護司は約1,400人。25地区のそれぞれの保護司会に所属して活動を行っていますが、全国の状況と同様、高齢化となり人手不足が課題になっています。

全国保護司連盟HPから引用

犯罪や非行をした人が再犯しないためには、雇用を通じて社会復帰に協力する民間事業者の存在も欠かせません。
保護司のほか、更生保護に協力するボランティアや団体には、金品の給貸与などの一時的な保護事業や広報を行う更生保護観察協会、数か月間食事や宿泊場所を提供し生活指導を行う更生保護施設、少年少女の対象者に対して「ともだち」のように触れ合い自立を見守るBBS会(Big Brothers and Sistersの頭文字)、母のような温かさで非行少年の自立を支援し地域の子育て支援活動も行っている更生保護女性会、対象者や雇用主の相談・調整を担うNPO就労支援事業者機構などがあります。

「社会を明るくする運動」
更生保護についての理解を広めるための広報啓発活動「社会を明るくする運動」は全国で展開されています。埼玉県内では25地区の保護司会がそれぞれ企画したPR活動やイベント参加、講演会などを各地で行っています。県全体では、埼玉西武ライオンズの試合時、浦和レッズの試合時などでのPR活動、さいたまスーパーアリーナや埼玉会館では同運動のシンボルカラーである黄色のライトアップなども実施しました。

理解を深めてみませんか?
更生保護をひとことで言えば「立ち直り支援の輪」。これまで関心のなかった方も、まずはホームページなどで活動への理解を深めてみませんか?
「埼玉県の更生保護」のホームページは、当社が運営を担当しています。


【埼玉県の更生保護】
https://saitama-kouseihogo.com