#013 高崎建設株式会社

高崎建設株式会社(埼玉県桶川市/代表取締役 西村智彦)は、JR線の線路の保守・工事を担っている会社です。
同業の事業会社は全国各地にありますが、JR東日本管内の高崎線宮原駅~岡部駅区間と都内の一部については同社が管轄しています。

常に必要になる点検・修繕
線路は列車の通過に伴い、レールやマクラギが劣化していきます。また、季節の温度変化によってレールが伸縮するため、安全・快適な乗り心地を確保するには点検・修繕が常に必要になります。具体的な工事としては、列車走行時の振動や重みで徐々に下り、歪む線路を特殊器具で健全な状態を保つ軌道整備、レールを支えるマクラギ交換、レールやマクラギを支え、騒音・振動を少なくするバラスト(砕石)の交換などがあります。

酷暑期対策として春には緊張器を使用してレールの温度を変化させ引っ張る事でレールの状態を調整します。

突発的な点検や工事に入ることも
その一方で、JR東日本は、イーストアイと呼ばれる電気・軌道総合試験車を走行させてレールの歪みや沈み、その距離の点検を行なっています。緊急性の高いものから高崎建設へ工事依頼が入ります。なかには運行業務にあたる車掌からの申告を受けて突発的な点検や工事に入ることもあるそうです。

工事は常に終電後から始発までの深夜時間帯に行わなければなりません。限られた時間となるためどのような体制で作業を行っているのでしょうか。

労務部課長 板野 康宏さんに話を伺いました「工事内容によりますが多くの場合は、10人前後のグループで作業にあたります。大型プロジェクトの場合は、数百人規模になります。例えば、昨年完了した渋谷の線路切り替え工事は、当社も含め延べ4,600人を動員した大型プロジェクトでした」

前職の職種はさまざま
同社がホームページに期待しているのは人材確保。約50人の軌道工事作業員の方たちは、調理師やドライバーなど様々な職種から転職してきた方たちだそうです。深夜時間帯の勤務は慣れるまで大変だと思いますが、人々の暮らしを支えるインフラを作り・守るやりがいのある仕事だと思います。

【高崎建設株式会社】
https://takasaki-kensetsu.co.jp