#022 株式会社エイシン工芸

今回は、Webサイト制作プラン「ツーバイツー」による制作の流れをレポートします。
株式会社エイシン工芸(越谷市)は、舞台・ステージ装置などに関する鉄工溶接を行う会社で、約1カ月前にサイト公開をしました。

1978年創業の同社は、2年前に舞台やテレビなどの製作関連を行う東宝舞台株式会社(本社:東京都千代田区)の子会社になりました。誰でも知っている人気アーティストたちのステージ作りを下支えしています。

東宝舞台からの紹介で、1月半ばにツーバイツーの担当スタッフが同社へ訪問して菊池竜文社長と面談したのが最初。スタッフ採用に力を入れたいからホームページを新設する、ということでした。
「カッコ良くて今風にしたい」(菊池社長)というご希望に沿ったデザインを提案することになりました。

翌週再訪。制作工程表を説明の上、オプションのプロカメラマン撮影を含めて正式発注のお申込みをいただきました。その席で、他社事例やサンプルサイトをお見せしながらページ構成を確定して、それぞれの項目の原稿の準備をお願いしました。その後、メールと電話で、おおまかな撮影内容と撮影ロケハンと撮影本番の日取りを確定しました。

2月半ば、3回目の訪問は撮影ロケハン。工場内の作業風景や「先輩社員」、集合写真、東宝のシンボル「ゴジラ」の同社製作のモニュメントなど撮影予定カットについて担当スタッフと制作ディレクターの2人で確認しました。

3月初旬の撮影日。
Webサイトは第一印象が肝心です。実は撮影前までは「カッコいいスタッフ集合写真をトップ画像にしよう」と考えていたのですが、カメラマンと制作ディレクターの判断で、(トップ画像用に)ゴジラをちゃんと撮ってみようということになり、ゴジラの撮影に想定以上の時間をかけることにしました。

「暗いところに白いゴジラは引き立ちますね。ゴジラの顔の角度、尻尾の見え方などアングルを工夫しました」(藤巻剛カメラマン)

依頼してあった原稿は撮影日に受け取りました。カメラマンから上がった写真と合わせて、今度は社内の制作スタッフがテンプレート選びを行いました。

「写真がカッコよくハマる、構成がハマる、色が替わっても成立する、そういう視点でテンプレートを探しました」(小野ディレクター)

菊池社長からはカラーイメージも任せていただいていましたが、「(提案とは)違う色が良い」と言われても対応できる技術的な裏付けがあることもテンプレート選びのポイントでした。

そして、テンプレートに対して原稿、写真を入れて調整、コーディングまでを終えて、テストサーバー上にアップロード。4月中旬の訪問で仕上がりをお見せしました。

「ツーバイツー」は、原則としてコーディングまで終えてデザインを見ていただくことになっているので、いつもこの時がスタッフにとって緊張の瞬間です。

そこまでの合意形成に腐心しますが、クライアントと制作側に制作過程で齟齬がまったくないとは言い切れないので。

今回、制作スタッフはエイシン工芸の菊池社長の笑顔にホッと胸を撫でおろしました。

「カッコいいのができたと思います・・・・・」(菊池社長)

その後、文字修正などを行いGW前には公開の予定で進みました。しかし、親会社、東宝グループの諸々の確認や指摘に対応するなどで、5月12日の公開となりました。

【株式会社エイシン工芸】
https://eishin-kougei.co.jp